ユビサキからあなたへ

「あの2人とは修学旅行の班も同じだよ♪部屋も一緒だしね。」

「…へぇ〜。」

そっけない反応で羨ましさを紛らわしてみる。




「友香!!」

突然だった。

洋介がいきなり真剣な顔になった。

「な、何?びっくりしたぁ!」

俺もびっくりした。
人が変わったみたいな眼差しだった。






「今の子、紹介して!!」





ん?




何かおかしなスイッチが入ったみたいに興奮している洋介を見つめる俺と友香の頭の頭の上には、ハテナマークが浮かび上がった。


洋介のこんなに生き生きした顔は久々に見る。