ユビサキからあなたへ

「はいはい。何?あんたら、もしかして修学旅行の班まで一緒なんじゃないでしょーねぇ?」

「一緒じゃ悪いかよ。」

洋介の答えに、俺も小刻みにうなずいた。

「へぇ〜っ…あんたらホントに仲良いんだね。尊敬するわ。」

友香が本気で驚嘆するから逆にこっちがおかしくなる。



「友香ぁ。じゃああたし達先に体育館行ってるね。」

「あっ、あぁ。ごめんね。すぐ行くから!」



顔の前でかわいく手を振って、藤田とその友達は行ってしまった。