ユビサキからあなたへ

次の日。

昼休み。







「何?用って?」

友香に連れられて、佳奈がプールサイドにやってきた。



「ごめんね急に。」

「すぐ終わる?あたし体育館に遊びに行きたいんだけど…。」

「あ、うん。すぐ終わるから。」

軽く深呼吸する。






よし!






「ごめん佳奈。今までずっと隠してて。」

佳奈の表情が微かに揺れた。





「あたしも…、竜二のことが好きなの。佳奈に負けないくらい。」











「知ってた。」



やっぱりだ。

佳奈は気づいてた。