ユビサキからあなたへ

「フツーに考えてありえなくない!?」



ありえない…。

ありえない…?

そうかな?

佳奈がそんなこと言ってる姿は、確かに今まで見たことない。



だけど想像できる。

そう言ってる佳奈が。

あたしの椅子が空いたあのカフェのあの席で、

残ったココアをストローで飲みながら、

頬杖をついて、そう言う佳奈が。







あたし達…


何なんだろ?








親友?


だったのかな?






自信を持って言えないあたしは何なんだろ。