でも女同士。

そんなのお見通し。

友達の腹を探るようなマネはホントはしたくないけど、
本能なんだからしょうがない。





あたしはただ黙った。

黙って友香の顔を見つめた。



下手に「聞いてない」と嘘をつくより、

あいまいな返事をするより、

不安げに見せようとするより、

その方がよっぽど相手の心に訴えかける。





友香は視線を逸らした。








何秒かの静寂。

それを切るように友香が口を開いた。



「……実はね…。」



友香はあたしが帰ったあとのことを話し始めた。