何分ぐらい走っただろう。



駅の手前でついに息が切れて、あたしは道端にしゃがみこんだ。

通行人の波の中でひとり涙するあたしを助けてくれる人なんて誰もいない。



バクバクする胸を押さえ、最後の力をふりしぼってホームへと走る。







その夜は、次の朝を迎えるのが恐くて眠れなかった。



明日は月曜。

佳奈とは嫌でも教室で会う。






結局、佳奈と竜二は付き合うことになったの?

それとも、付き合う前にそうなったの?





どっちにしろあたしは、とてつもない何かを失う。