ユビサキからあなたへ

「友香ってさぁ、好きな人いないのぉ?」




女の子は話題の転換が早いってよく言うけど、
この時の佳奈はホントにいきなりだった。


この日も買い物を済ませて、ふらっと立ち寄ったカフェで腰を落ち着けた。

まさにその直後。



「え〜っ?いきなり!?」

「どうなの、どうなの?」

佳奈は早くも尋問態勢だ。

「別に、今はいないよ。」

「絶対嘘でしょ!?」

「ホントだって!そういう佳奈はどーなのよ?」

「あっ!はぐらかしたぁ!」

佳奈は何が何でも聞く気だ。

でもあたしも気になる。