ユビサキからあなたへ

「由里〜っ!ありがと〜っ!!」



席に戻ると、佳奈はいつもみたいに飛びついてきた。


それだけ竜二と一緒の班になれたのがうれしいんだ。





もしもあたしと佳奈が逆だったら…

あたしこんなに喜べるかな…?






「お〜っす!またお前らかぁ。」

竜二が池田と笹島を連れてやってきた。

「またまたぁ。ホントはうれしいくせにぃ〜!」

佳奈が竜二のほっぺたをつつく。

「俺は木下が3班引くって思ってたけどな。」

笹島が口を挟んだ。






ん?

どういう意味だろ?