ユビサキからあなたへ

「木下んとこ、あと2人誰?」

「あっ、佳奈と友香。」

「了解。席戻ってていいよ♪」

3班の男子の名前の下に木下、藤田、黒木の文字が書かれた。





「うそぉっ!?」

悲鳴にも似た声が聞こえた。




佳奈だ。

竜二と同じ班に書かれた自分の名前を見て、飛び上がって喜んでいる。




すごくすごくうれしそうだ。


見ているこっちもうれしくなってくる。