ユビサキからあなたへ

男子の代表6人がくじを引き終えた。


真っ黒だった黒板は、だんだん白い男子の名前で埋まっていく。





「次!女子ね!」



う〜っ…。

くじ引くだけなのに緊張してきた。




「はいよ!木下!」

直也は割り箸で作ったくじが6本入った箱をあたしに突き出した。



えっ?何?
あたしが最初?



恐る恐る手を伸ばす。



確立は6分の1。



竜二が何班に決まったかは敢えて見なかった。







見たら同じ班にはなれない気がしたから。