あれから、しばらく経って那央は一次退院となった。 「那央!!」 今日から家に帰れる。 「持つよ!」 「いい、自分で持つ」 持つって言ったのに那央は荷物を渡してはくれなかった。 那央は久しぶりに外に出たと呟いた。 そっか… 久しぶりだよね。