「雨っ!!」 ベンチで泣いてるあたしに里沙が駆け寄って来てくれた。 「大丈夫!?」 ハァ、ハァと肩で息をしてる里沙は、きっと走って来てくれたんだ。 それだけで泣きそうだよ…。 「那央君が教室に来て雨が泣いてるって場所まで教えてくれた」 「そうなんだ…」 「うん。あたし雨が宮瀬についていったって祐介に言いに行ったの」