もしも、願いが叶うなら



カーテンを開けると、
及川君が立っていた。


「何…?」

あたし何かしたっけ?
及川君があたしに何の用?


「那央から聞いたよ。ありがとね」

「何が…でしょう…?」

「助けてくれたんでしょ?」

「あー」

忘れてたよ…。


「那央あんな性格だからさ…気分悪くしたらごめんね?」

及川君って那央と本当に仲良いんだ…。