へへへへ♪


本気にしちゃったりー!!
ま、それはナイな。




そんな馬鹿なことをウチは考えてた。




そしたら先生、
黙ったままその紙を見てた。




『I love you 』

のルーズリーフの切れ端を。




「なぁ…河上」

「えっ!?」



黙ってた先生が表情も目線も変えないで急に話しだしたから、びっくりして裏返った。



「『I love you 』って
どんな意味だか…知ってるか…?」


「え…愛してる?じゃない?」


「そう。そうなんだけど、もっと深い意味で捉えて」


「…?そんなの分かる訳ないじゃん。ウチなんだから」



そしたら先生、少し微笑んでウチに言ったんだ。



今度はルーズリーフじゃなくてウチにピントを合わせて。




「愛してるって、そのまま言ったらそのままの意味で終わってしまうけど…愛してるから。愛してるから、先生は河上にあーしろ、こーしろ言うんだって」



「……」


「大切な生徒でなかったら、こんな口うるさく言わないよ。って」



「あ…」





そーだったんだ……


何も知らなかった…。




なぜか苦しくて
『ごめんなさい』みたいな、切ない罪悪感を感じた。



先生が言うことなんか嫌いだったのに。



その時だけ、ウチの心に響いたんだ…。