「もおー…わっかんないよ!!!いくらやったって無駄無駄!!ウチに出来る訳ないじゃん」



窓際の1番前の席に座って愚痴を零すウチ。




「やれ。出来るようにするんだよ」



ウチが座ってる席の前に先生用の机があってパソコンを打ちながら言ってる先生。




「先生も馬鹿だよね。ウチが英語出来ると思った?アイアムジャパンだよ!?」


「……先生帰りたいよ…」


「え、何?彼女でもできた訳?ヒューお熱いねー、帰っていいよ♪」


「ジャパンじゃ日本だよ、馬鹿。しかも、いねーよ。帰るか」


「もー、ウザいなー」





ヤル気なんてコレっっぽっちもない。




ルーズリーフをちょこっとちぎって、くちゃくちゃのを先生に投げつける。




「ねー、帰るー」


「やれよ。カス投げんな」


「先生いくつだっけー?」



「聞けよ…」


「ねーねー」




ウチはルーズリーフの切れ端を投げ続ける。



そしたら先生、そのくちゃくちゃ切れ端を、伸ばしてなんか書き始めた。





『I'm twentyfour years old.』


「はい…?」




先生は黙って、違うルーズリーフの切れ端にまた何か書き始めた。




『How old are you?』


「24歳です。あなたの年はいくつですか?」



「ふーん…」


「ふーんって…。それもっとけよ」


「えー。こんな切れ端無くしちゃうよー」


「あっそ。お前の将来に関わってくるのにな」


「うるさいなー」





本気でうざいよ。



先生はみーんな

「お前のため」

「君の将来」




日本から出なきゃ英語なんかいらないし!


理科なんて人生に必要ないし!


歴史とか勝手に語ってろだし!




イライラしながらも
ウチは適当に切れ端に単語を書いてみた。