タリドの館 ~そのオトコ、支配人~

その姿が

なぜか愛くるしくて

どうにもできなくて


気づけば

思い切り首を

横に振っている自分がいた。


そしてタリドは

さっきとは違う

少し感情の入った

そんな笑顔をみせると

再び進み出した。


その笑顔は

忘れることのできないほど

輝いて映った。