タリドの館 ~そのオトコ、支配人~

ふたつめの質問に対して

タリドは

突然立ち止まった。


そしてゆっくりと

ゆっくりとこちらへ向く。


同じように

にっこりと微笑んでから

タリドは口を開いた。


「行けばわかりますよ。」


そう言い終わってから

少し寂しそうにこちらを見て

続けるのだった。


「お帰りになられますか?」