気がつくと

辺りには

薄暗い森が広がっていた。


風はなく

物音ひとつない

静かな森に。


怪しげではあるけれど

木々や草花は

私に気づかないかのように

静かに立っていた。


静かに。



ゆっくりと辺りを観察していると

小さな灯りに気がついた。


あれは・・・建物?



吸い寄せられるかのように

足が灯りへと向かっていった。


ゆっくりと。


恐れもなしに。