「みっ見とれてなんかない!
もうさっさと離して学校遅刻するでしょ!」


「それはお互い様だ」


そう言って彼方は腕を離してくれた。



ふぅ…やっと離した

ん?ってかお互い様って・・・・



「もっもしかして高校生!?」


「もしかしなくても高校生だ」



彼方は起き上がって私の前に制服を見せてきた。


「うそ…
てっきりもう20歳すぎてんのかと思った…」


「お前何気に失礼だな。
そんなに老けてるようにみえるのか?」


「いや…だってもう仕事してるみたいだし
もうすっかり社長さんなのかと…」