「契約って・・・」


「じゃあな。ちゃんと着替えとけよ」



そう言って彼方はどこかに行ってしまった。





それから1人残された私は昨日の部屋に戻っていた。


鏡を見ると私は泣いていた。


「あの日からもう泣かないって決めてたのに・・・」


あの日・・・お母さんが死んだ日・・・

悲しみをおさえられず泣きじゃくるお父さんに私は思った。


今日から私がこの人を支えていこう


それ以来私は涙を流したことはなかった。