「迷惑だと?
いいことばっかりじゃねぇか」
「どこがいいのよ!?
いきなり殴られて連れてこられてさらに婚約者にまでされて・・・」
私は彼方を睨んだ。
「それはお前が抵抗するからだろ!
それに婚約者に関してはお前の父親から了承もらってんだよ」
「了承もらってるって・・・
いくら私をお金で買ったからってめちゃくちゃしすぎよ!」
彼方はもうあきれた様子で私に言った。
「とにかくお前は俺の婚約者なんだ。
明日からは学校にも通ってもらうからな。それとその服もっといいものがあっただろ」
「いいものって・・・
あんな高そうなものばかりもらえるわけないじゃない」
「とりあえずその服は着替えろ。
これも契約の一つだ」