「そんなの私の同意もなしに 勝手に決めないでよ。 だいたいこの契約書の内容にも 不満があるわ」 私は彼方をまっすぐ見て言った。 「不満だと? お前にとって不利な条件など ないだろう」 「そりゃ大学に行けるのは うれしいけどなんであんたを 好きになっちゃいけないって わざわざ書いてあるのよ」 「なんだそんなことか」 「そんなことって・・・ 私にとっては大切なことよ!」 「そんなの当たり前だろ。 好きになられたら後が面倒だからだ」 彼方は当然のように言った。