「そうですか。
ならば優稀様を今すぐ
追い出さなければなりません」


秘書は窓を指さす。


私は秘書が指さす方向をみると
雨と風が吹き荒れていた。


「ちょっとひどくない?
突然連れてきて今度は追い出す気?」


「ですからサインさえしていただけば
追い出す気はありません」


はぁ・・ありえない!
婚約者の次は脅し?
ホントなんでこんなこと
になったのかな


私がずっと黙っていると
秘書はいった。


「ではサインする前にその契約書を
読んでいただけますか?」