「さぁ、優稀ちゃん事情を話していただけます?」



「う、うん…」



な、奈美ちゃんの笑顔怖いんですけど…





「で、どうしたんですの?」



「あーうん、なんか改めて彼方のこと考えると好きじゃないなって思って奈美ちゃんの家に戻ってきちゃった。んで、その途中で雨が降ってきたってわけです」





「好きじゃなくなったって…どうしてですの?」




「う~ん、直感?」




「優稀ちゃんの気持ちは直感でかたずけられるようなものでしたの?」




「いや、そういうわけじゃないけど」




「優稀ちゃんはホントに彼方のことが好きじゃないんですの?ホントのこといってください!彼方の家で何があったんですの?」




「ごめん、今日はなんかもう疲れたから寝るね」



「待ってください優稀ちゃっ…」



私は奈美ちゃんの言葉を遮り部屋を出た。




奈美ちゃんはホントに優しい子だな…


私なんかのために辛そうな顔してくれてる


でもごめんね…


奈美ちゃんにはホントのこと教えられないよ


言うと奈美ちゃんは絶対もるで自分が傷ついたみたいに悲しい顔するでしょ?


私は奈美ちゃんにそんな顔させられないよ