「おい、お前なんでロシア語なんか話せるんだ?」
私が振り向くと彼方が仁王立ちしていた。
あ、こいつの存在すっかり忘れてた
でも私なんの問題起こしてないよね
なのになんでこいつこんなに怒ってるんだろ?
「昔、父親にちょっと習って、少し話せます」
「お前、なんであんなことしたんだ?」
「え?だって相楽さん困ってたみたいだし、
それに何よりあの中崎親子の悔しい顔が見たかったから?」
「お前そんなことのために海外の大物を相手にしたのか?」
「え?あの人そんなに偉い人だったの?」
デイヴィスさんはそんなに偉い人には見えなかったんだけどな
でもめんどくさそうな性格ではあったな
実際話してみると優しかったりもしたし…
「お前、そんなことも知らずに話しかけたのか?」
「そうだけど、何か問題でもあった?
それに彼方だってあの中崎親子のあの悔しい顔見れておもしろかったでしょ」
「お前、最初から変な女だとは思ってたけど、想像以上におもしろいな。
これからもよろしくな、婚約者様」
はぁ?こいつ何いってんの?
よろしくなんかするわけないし、ってか何この話の展開?意味わかんないんだけど…
まぁいっか、今日はなんか気分いいし♪
そうして波乱?の初パーティーは幕を閉じた。