「先生、有難う。 おやすみなさい。」 先生の背中に向かって、お礼を言った。 だって… 泣かないお守りが、もう一つ増えたから。 寂しくないよ? 背中向けたまま、大きな手を上げて、ヒラヒラと振ってくれた。 おばあちゃん、私 一人ぼっちなんかじゃないよ? 先生の存在が、私を強くしてくれるから……。 好きだと思うこの気持ちが、私の心を明るく照らしてくれるから……。