せっかく着たドレスを脱いで、お母さんの持って来たワンピに着替える。


魔法が溶けた感じがした。


チャペルの係りの人達にお礼を言って、それぞれに帰る。


「美咲、宮原君、
今日は有難うね。」

「スゲー良かったッス。
それに、幸せのおすそ分けしてもらったんで。」


「だよね。
落ち着いたら、新居に遊びに行くからね。」


「うん。約束。」


私の小指と、美咲の小指が絡まる。


「じゃあね、理恵。先生。」


「じゃあな。」


離れた小指が何だか寂しい。


ずっと変わらないよね?


私達の友情は。