さっきまで着てた黒の式服を脱いで、完璧に整った先生に

見とれてしまった。

格好良すぎるよ、先生。


また好きになった私。


こんな人が私の旦那様になるなんて、贅沢者だと、正直思う。


だって、何処にもいないよ?


こんな素敵な人。


ダメだ…明日から私ヤキモチばかり妬くかも知れない。


誰かが先生を好きになったらどうしよう…。


お母さんの手が離れ、先生の隣に並ぶ。

「理恵、最高に似合ってる。」


小さな声で私に囁いてくれた。


「龍一さんのがヤバイよ。」


顔を見合わせて小さく笑う。