「二人でバージンロード歩こうか?

手を繋いで。」


「いいねぇ、それ。」


お父さんの腕を取って歩くバージンロード。


でも、これも有りかも知れない。


「理恵、幸せになってね。」


私にそっと左手を差し出した。


「お母さんも、幸せになってよね。」


右手でその手を取った。


「じゃあ、始めます。」


パイプオルガンの音が響く。


「いくよ。」


「うん。」


係りの人がドアを開けた瞬間、白いタキシードに身を包んだ先生がいた。