今の時期の三年の担任は忙しい。


進路に対して、資料を取り寄せたり、受験生の心のケア、パソコンに向かって調べ物をしたり。


それに大量のテストの採点。


週末はもっぱら先生のマンション。


欠伸の回数が増えて凄く眠たそうだ。


でも、そんな時でも私との時間を大切にしてくれる。


『寝ていいよ』

そう言うと、静かに目を閉じるんだ。


『先生…いつもお疲れ様。』


今、私が先生にしてあげられる事は一つ。


この眠りを守る事だ。