「はい湿布。
保険証は、後日改めて持って来るって言ってあるから。」


「有難う…ございました。」


「んじゃ帰るか。」

「はい。」


ゆっくり駐車場まで歩いて、車に乗り込んだ。


「飯塚、家何処?」

「〇〇町の三丁目ですけど…。」


「嘘っ!?
俺、五丁目だし。
スゲェ近いんだな。学校終わったら、教室で待ってて?
送るよ。」



おく…送る?


少し頭の中がパニック状態。


しかも、家近いし。

こんな偶然、信じられないよぉ。


また別の涙が出そうだよぉ。