「此処…学校だよ?」


先生の右膝の上に座らされて、抱きしめられた。


「大丈夫。
誰も来ないから。」

時折、廊下を歩く生徒の声に私の心臓はバクバクしてる。


誰も…来ません様に




コンコン




誰かがドアをノックする。



先生が回した腕の力が緩むと同時に、私は先生から離れたんだ。


だから言ったのにぃ


「どうぞ。」



トクン…トクン…



「失礼します。」