「あら、先生。
上がってって下さい。
今、浴衣の着付け終わったとこですから。」


「失礼します。」


「いらっしゃい。」

お母さんの部屋からチョコっと顔を出すと、先生の顔が赤くなった。


何で?


どうして、先生が赤くなるの?


「ほら、理恵。
村上さんに見せてあげたら?

お母さんも着替えないと、西原さん来ちゃうから。」


お母さんに急かされて、先生の前に出た。


「理恵……。」


先生がフリーズして言葉が無くなってる。


「え、ちょっと龍一さん?」


変だったのかなぁ?

似合うと思ったのに……。


「ヤバイ…花火行きたく無くなってきた。

誰にも見せたくない…理恵のこんな可愛い姿。

お母さん…反則ですよ。」


それを聞いたお母さんが、お腹抱えて
爆笑し始めた。