「うわぁ、浴衣売り場も一杯だね。」


「明日花火だしね。」


「考えるのは皆一緒かぁ…。」


美咲の言葉に共感。

でも、好きな人の前では少しでも可愛くいたいもんね。


少しでも、ドキドキして欲しいもんね。

先生、私の浴衣姿見てどう思うだろう…

ドキドキしてくれるといいなぁ…。


「あ、理恵
この浴衣ヤバくない?」


美咲の手にした浴衣は、淡い紫に向日葵。


「キレー。
凄くいいよね、これ。」


「はい、理恵。」


美咲が私に手にしてた浴衣を持ってきた。


「理恵に似合うよ。理恵は、笑うと向日葵みたいだから。」

向日葵…?


私が?