「理恵の事。
無断で休んで、今日で三日目じゃない。
電話しても出ないし、家に行っても出て来ないし…。

旅行で何か有ったんでしょ?

何が有ったの?理恵と。」


椅子に座った加山が頬杖ついて、上目使いで俺を見る。


「俺…バカだよな。彼女だから分かってくれる。
受け入れてくれる…
勝手にそう思ってた。

理恵を…アイツを傷付けた。」


俺は真っすぐに視線を向ける加山から窓に視線を移した。