加山の隣の理恵の机は、主がいないからなのか、少し寂しく見えた。


授業が終わり、準備室に戻る途中だった。


「先生!」


理恵?


「何だ加山か。」


んな訳ないよな。


「私で悪かったね。誰かさんじゃなくて。」


「悪かったよ。
んで?何だよ。」


「分からないとこ有るんだけど。」


準備室に入り、ドアを閉めた。


「ん?何処だ?」


教科書をパラパラとめくる。