『えっ…。』 咄嗟に頭を上げてしまった。 先生は、もうそこには居なくて、後ろの方。 間違いないよね? 今、私の髪…… 撫でたよね…? 確かに残ってる、 先生の手の感触。 何で? 私の髪を撫でたの? え、何で? 分からないよぉ。 ダメだ。 段々、頭がパニッてきたよぉ。 今すぐ両手で顔を覆ってしまいたいのに、授業が邪魔をする。