どうにか泣き止んで教室に入ると既に先生がいた。


「おはよ。
二人が遅刻するなんて、珍しいな。」


いつもの笑顔だ。


「飯塚さん頭痛いって言ってたんで、保健室に行ってました。」


とっさに美咲がついた嘘。


「そか…。
飯塚、もう大丈夫なのか?」


「はい。」


どうにか笑顔を見せた。


席に着いたところで先生が出席をとる。

「阿川…」「はい」




「飯塚…」「はい」