また、美咲から手紙。



『幸せそうな顔してる。
授業中は、止めときな?
不気味だから。』


げっ…。


今、私そんな顔してるんだ…。


最悪。


「じゃあ、20Pを…太田、読んでみろ」

「げっ、俺かよ。」

一番前の席に座る、太田君が指名された。


先生が、ゆっくり歩いてくる。


静まれ心臓!!


先生に顔が見えない様に、俯いた。


ゆっくり、ゆっくり。


そんな時だった。



クシャッ



一瞬だけだったけど、先生が私の髪に触れた。