布団が二つ。


でも私達は、一つの布団に包まって、色んな話しをした。


「先生って結婚願望有る?」


「分からない…。」

「分からないって…自分の事なのに?」

「なあ…バーベキューした時、大学の時の彼女の話し…いつかするって言ったよな?」


「う…ん。」


「今…話していいか?」


先生が私の手を、ギュッと握った。


先生の顔から笑顔が消えた。


「実はな…」