「先輩、良かったじゃないッスか。
彼氏欲しいって言ってたし…。
山口先輩って文句付けようがない位の
人だから、幸せになれるッスよ。

もう…此処には来ないです。」


そう言って宮原君は食べかけのパンを持って教室を出て行った。


凄く辛そうな顔をして…。


宮原君…それでいいの?


「美咲ごめん…食べてて。」


「え?ちょ…理恵?何処行くの?」


宮原君を追いかけて私は教室を飛び出した。