「理恵、何ボンヤリしてんの?
授業、終わっちゃったよ?」


美咲が私の目の前で手を振る。


「え!?終わった?ノート半分しかとってないのに?」


んもぅ…最悪だぁ。

「ほら、ノート。
珍しいね。
理恵が授業聞いてないなんて…。
何か有った?」


「ねぇ美咲。
もしも…知ってる人が美咲を好きって言ってきたら…どうする?」


「知ってる人が私を?
う…ん。」


そう言って少し黙った。