『分かるよ。
でも、上手くいくといいな。』


「うん…。
美咲には幸せになって欲しい。」


『人の心配もいいけど、英語頑張らないと。
こないだのテストの点数、少し下がってたぞ?』


「何で龍一さんが知ってんのぉ?
日本史なのに。」


『伊藤先生に聞いたもん。』


しまった。


先生って、自由に情報手に入るんだ…。

個人情報なのに…。

『俺と付き合って、成績落ちたなんて、責任感じてしまうからな。

就職するにしても、そのままの成績でいて欲しいな。』


彼氏から先生に変わる。


確かにそうなんだ。

恋に浮かれて、先生をがっかりさせたくない。