コンコン 「はい、どうぞ。」 準備室の中から、村上先生の声がした。 「失礼します。」 ドアを開けて、中に入る。 「お、飯塚。 悪いんだけどさぁ、このプリント束にして、ホッチキスでとめてくれないか?」 机の上には、何十枚かずつのプリントの束が置いてあった。 「これ…やるんですか?」 「お願い。」 顔の前で手を合わせて、おねだりポーズ。 可愛過ぎるよ先生。 「わかりました。」 負けてしまった。