プルルル… プルルル… 早く出て。 お願い。 助けて…。 『もしもし?飯塚か?』 「せんせ…助けて!せんせ……。」 事情を説明したいのに、涙が邪魔して、上手く話せないよぉ。 『どうした? 飯塚、今何処にいる?』 焦った先生の声を聞きながら、泣くしか出来なくて…。 「先生、逢いたい。逢いたいよぉ…。」 やっと言えた一言。