ファミレスでご飯を食べて、二人でブラブラ歩いた。


凄く私に気を使う。

ううん。


多分、相手が私でなくても、さりげなく気を使える人。


こんな人と付き合う彼女は、絶対幸せになれる。


空はかなり暗くなって、少し離れたら宮原君の表情が分からない位に。


「先輩、疲れてないっすか?
あそこのベンチに座りません?」


宮原君が指差した場所は、樹木を囲んだコンクリートのベンチ。