いつの間にか明るくなった館内。 「終わったの?」 思わず言葉として出てた。 「やっべぇー。 スゲー面白かった。ねぇ、先輩?」 「えっ…あ、うん。面白かったね。」 笑おうとするんだけど、上手く笑えない。 「お腹空かないっすか? 何か食べに行きませんか?」 気まずい空気を掻き消すかの様に笑顔で話しかけてくる。 でも、私の心の奥底を覗かれているみたいで、妙に落ち着かない……。