「時間ピッタリっすね。」


「だねぇ。」


凄くはしゃぐ宮原君の傍らで、いまいちはしゃげないでいる私。


ジュースを片手に、シートに座る。


人気の映画に土曜日って事もあり、館内は凄く混み合っていた。


「凄い人っすね。
先輩、人込みとか大丈夫っすか?」


さりげなく気を使ってくれる宮原君。


「うん。大丈夫だよ。」


そんな宮原君に、笑顔で返した。