最初、恭子からそれを聞かされた時、
正直迷った。


俺はまだ教師になったばかりで、覚える事ばかり。


生徒とコミュニケーションを取る事で手一杯で、結婚とか考える余裕がなかったんだ…。


でも、どうしても産みたいと言う恭子。

三ヶ月後、俺達は結婚。


慣れない仕事に毎日クタクタだった俺。

日に日に大きくなるお腹と、幼稚園の教員に忙しい恭子。


いつしか気持ちがズレ始めていた。


このままじゃいけない…そう思いながらも俺は、恭子と向き合うのを避けていた。


そんな日々の中



恭子は……



妊娠六ヶ月にして、流産。