「ごめん。待たせて。」



いつもの居酒屋。


戸川先生と語る時はいつもここ。


最近出来て、全部個室になっているのが気に入った。


「お前も生でいいか?」


「うん。」


鞄を置いて、ジャケットを脱ぐ。


俺の分を注文し終ると同時に、昼間の話しの続きを聞いてきた。


「誰なんだよ。相手は。」


「俺のクラスの飯塚理恵。」


タバコに火を付けた。


「飯塚かぁ。可愛いもんな。
何ての?守ってあげたくなっちゃう雰囲気有るしな?」


「まあな。」